住宅系 | 木造 | 在来工法 | ||
鉄骨造 | 2'×4'工法 | |||
RC造 | ヘッジ構法 |
在来工法は日本住宅の3大工法の一つ。
高温・多湿という日本の自然環境の中で生み出され、
育まれてきた工法が変遷、発展した、日本の伝統的な建築工法です。 日本において、木造住宅の主流を占めています。
土台や木の柱、梁(はり)・桁(けた)・筋交い(すじかい)などで組み上げ、建物を支えるため、
木造軸組工法(もくぞうじくぐみこうほう)とも言います。
使用する材木の加工には技術を要するため、
職人の熟練した腕が必要とされる工法と言えます!
柱や梁といった軸で支えるため構造的な制約を受けにくく、壁の配置、間取り、デザインが
比較的自由にでき、開口部も大きく取れます。
また、家族状況の変化に合わせてのリフォーム・増改築が比較的容易です。
2'x4'工法は日本住宅の3大工法の一つ。
元々日本ではなく、19世紀初めに北米で生まれた工法です。 規格化されたサイズの製材で枠組みし、
それに合板を張った6面(床・壁・天井)で躯体を支る工法で、枠組壁工法(わくぐみかべこうほう)とも呼ばれます。
在来工法(軸組工法)は 『線』 (柱、梁、筋違い)で建物を支えるのに対し、2'x4'工法(枠組壁工法)では線と
面とが一体となり、さらに床・壁・屋根が一体化した 『箱』 (六面体)で家を支えます。
そのため、柱のない大空間や吹き抜け、ロフトなども実現し易くなります。
2'x4'工法で使用する材料(構造用材木、石膏ボード、釘、接合金物)や施工手順・方法 (釘の打ち方、接合金物の取り付け方)などは、建築基準法、仕様書、JAS、JISなどで定められているため、 どの家でも同等の品質の保てる住宅となります。
箱型の構造は外からの圧力(地震・台風など)に強く、耐震性・耐風性の高さが特徴です。 また、床・壁の内部に断熱材を入れるため、夏の暑さや冬の寒さを防ぐ高断熱の家ができます。 さらに石膏ボードを埋め込むことにより、耐火性や遮音の効果もあります。
断面の呼びサイズが2インチ×4インチ(実寸は38mm×89mm)の木材を多く使用することから、
ツーバイフォー工法と呼ばれています。
その他の主なサイズは、2×6(38mm×140mm)、2×8(38mm×184mm)、2×10(38mm×235mm) などがあります。
柱と梁だけで建物を支える新しい木造工法です。従来の木造工法では、耐力壁を造るための 筋交いや構造用合板が必要でしたが、ヘッジ構法では柱と梁だけで耐震性に優れた木造住宅を実現しました。
従来の木造住宅では、大地震などで負荷がかかると木材が折れてしまい、家が一気に崩壊してしまいます。
それに対し、鉄骨造や鉄筋コンクリート造は、「曲がる」という現象になり、崩壊はしません。
ヘッジ構法は、特許金物(へっじ金物)を使用して柱と梁を接合することで「壊れやすい」木造建築の欠点をなくし、
構造体を壊さない粘り強さがあります。
建物の安全性を確かめるために、許容応力度計算というものを用います。
これは、高層ビルやマンションの建築において建物の安全性を確認するために用いられる計算手法で、大地震発生時に避難場所となる
建物の安全性を確認する際にも用いられています。ヘッジ構法で建築された住宅はその許容応力度計算を用いて安全性を確認しています。
従来の木造住宅では、耐力壁を外すことができず、思い通りのリフォームができないことがあります。 しかし、ヘッジ構法ではそういった問題はありません。耐力壁を一切使用せず、構造体が頑丈で内装がリフォームしやすい、 スケルトン・インフィル住宅が建築できるのです。つまり、ヘッジ構法で建築した住宅は耐力壁がないことで、 世代が変わっても活用できる長寿命住宅となります。
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